不倶戴天の敵、絶対悪。そんな怪物たちに、人類と同じく知性と理性と感情があるならば。

「俺がなってやるよ。お前たちの英雄に」

 誰も救ってくれる人がいないから。怪物も人間も敵になるというなら、今手を差し伸べられるのは、自分しかいない。
 救われない者たちに、せめてたったひとかけらでも希望を見せたくて。

 ――救われぬ者に、救いの手を。

 彼は異端児たちに、手を差し伸べた。