霊晶石物語
作者:蟹アンテナ

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感想

灰汁人  2020年07月29日(水) 15:55 (Good:3Bad:0) 44話 報告

国賓の付き人に絡むという失態を犯した貴族の男性、ありえない行為に及んだ理由がウラーミア王国のやらかしに対する鬱憤なのは確定みたいですが、ただの不満ならともかく彼の親族や友人などが殺されるとかその上で死霊化されていた場合『恥を知れ』は逆恨みを買いそうな発言ですね。
王子からすると友人の身内で自身も親しい人物に自分の身内が無礼を働いたから注意したのでしょうが、第二王子派みたいな面倒臭い権力闘争を仕掛けたい連中が居たとしたら発言や状況を都合良く切り取った悪評を流されるかもだし、それに刺激されたウラツァラル人が嫌いなだけの人々が騒ぎ立てる可能性もあり、比較的まともなホトリア王国だと不発に終わるか小規模な騒動くらいでも他国に飛び火したら大惨事が起こりそうな気がします。
ウラツァラル系の人間が見ただけで判別できる特徴的な容姿である以上、瞳の色や魔力の強さくらいの曖昧な線引きで昨日までの隣人を私刑に掛けたり、戦力バランスを考えず同族の括りでツラーミア公国に攻撃を仕掛けようとする短慮な輩が現れるくらいはありそうですし、激情的で熱情的な気質のウラツァラル人にしても先祖が所属していたかも知れないだけの国がやらかしたから理不尽な扱いを受けたとなれば黙っているはずがなく、そうなると誰も得をしない紛争とテロの時代が幕を開けるかも知れません。
とは言え、迷宮核によって蒔かれた希望の種が芽吹いている現状、余程に性質の悪い先導者が現れたり不幸な事件が起こるとかでもなければそこまで拗れる可能性は低く、そうでなくても良い方面に感情を爆発させたウラツァラル系の義勇兵とかが現れるかも知れませんし、破壊工作の犯人扱いをされて怒ったツラーミア公国が連合軍側で参戦みたいな可能性もありそうです。

返信:蟹アンテナ 2020年07月30日(木) 00:13

どうも、コメント有難うございます。
そうですね、国賓の砂漠の民の少女に絡んでしまった貴族の失態は非常に重いです。
とは言え、ウラツァラル人は開戦前から何かと、色んな国々とトラブルを起こしていたので元々嫌われていて、交易ルート閉鎖と砂漠の民の集落の襲撃やリーヴァンストリア首長国国際会議場への破壊工作などが、決定的になりウラツァラル人への怒りと険悪度は最高潮に達しております。
なので、ウラツァラル系の国民は元より旅行中や商談に訪れたウラツァラル人にも蔑視を向ける貴族は多いです。
ちなみに、ウラツァラル人は緑色の瞳の耳の長くないハイエルフとロシア人を混ぜて割ったイメージですね。それなりに美形な感じです。
とは言え、挿絵を描こうにも私の画力がイメージに全然追いついていないのですが(とほほ
後は、地球人には感知できない魔力の質があって、現地人は何となく魔力の質で何人か理解できる能力を持つ人がおります。そんな多くはありませんが、訓練でも身につけられます。

現状、第一王子と第二王子の兄弟仲は良好で、派閥を勝手に作って権力闘争の道具にしようという貴族も少ないのでホトリア王国は安定しておりますね。
っというか、神の奇跡が起きて宗教的に纏まりつつあるのにそこに水を差すほど空気が読めない権力者は真っ先に粛清対象となります。

あとは、ウラツァラル帝国の片割れツラーミア公国は連合軍に加わったり戦ったりせず、不気味な沈黙を続けております。
ただし、ウラツァラル人の移動は大分抑え目になっており、現在も交易は続けられているものの、武器や戦争に使う道具などの輸入なども行っている様子はなく、ブラックボックス状態になっております。


一般通過ゴブリン  2020年07月28日(火) 05:14 (Good:4Bad:0) 44話 報告

今日も迷宮核さんはぐう聖だな。

返信:蟹アンテナ 2020年07月28日(火) 21:19

どうも、コメント有難うございます。
元が恐らく日本人と思われる魂なので、現代的な価値観で生きているのでリアルで人間同士が命がけの争いをする世界が無くなれば良いと考えておりますね。
ただ、その一方でそうでもしなければ生きて行けない現実を認識しているので、その部分で苦悩したりする事はあります。


ふに  2020年07月28日(火) 04:36 (Good:2Bad:0) 44話 報告

空中都市とか作って、そこから雨振らせるとかしたら面白そう

返信:蟹アンテナ 2020年07月28日(火) 21:17

どうも、コメント有難うございます。
空中都市を作るための技術が開発できれば手段も増えそうですね、ただ現状迷宮核にできる限界は地上に分身体を放つくらいなので思う程選択手段がある訳ではありませんです。
長距離移動に関しては相変わらず人間の方が上なので、今回みたいに協力者がいれば魔力的なコストも殆ど無視できるので、人間との共生関係は迷宮核としては重視していきたい事でしょうね。


派手なオッサン  2020年07月28日(火) 02:30 (Good:2Bad:0) 44話 報告

出張従属核Ver.3?

返信:蟹アンテナ 2020年07月28日(火) 21:14

どうも、コメント有難うございます。
そうですねー、元がペンダントサイズだった事を考えると出来る事は大幅に増えていると思います。
具体的には初期は街と街周辺の水の供給、長距離移動型の従属核との融合で水の供給量向上と地質の保水能力強化、そして今回の3段階目の強化で地下水脈復活と下流域の水量増加と言ったところですねー。
上流の国々には悪いですが、これで大分大河も持ち直したと思います。


投稿話順全話感想

ほつまわかひこ  2024年02月02日(金) 23:40 (Good:2Bad:0) 92話 報告

巨大生物VSメカはやはり心が躍りますねえ

返信:蟹アンテナ 2024年02月05日(月) 02:22

どうも、コメント有難う御座います。
怪獣映画の超兵器対怪獣も好きですが、程よく巨大な動物と軍事ロボットが戦うシーンも好きですね。
本作ではロボットというよりもゴーレムに近いものですが(汗


村民500  2024年02月02日(金) 11:29 (Good:4Bad:0) 92話 報告

子供たちの反応からして迷宮核への信仰は3代目4代目となっていくと神より自分を大事にしてくれる親に近い感覚になっていくんじゃないかなと

助けてくれるのは親のように当たり前になっていくけど、自分の悪口言われるより親の悪口言われる方がはるかに腹が立つのと似た感じの信仰
真の有難さに気づくのも大人になってからという所も含めて

親を馬鹿にするニートみたいなのが多数派にならない限り信仰は失われないし、そんな未来も来ないと思う


個人的に、逆に迷宮核から独り立ちできるほど発展した後のほうが信仰で迷宮核の苦労もありそうだと思った
他国へも救いを齎してるからシンボルとして強いし
何百年何千年と民族の発展を支え続けた神とか過激派出てきそう

返信:蟹アンテナ 2024年02月05日(月) 02:21

どうも、コメント有難う御座います。
そうですね、開拓初期の砂漠の民は絶滅間際の危機的状況を生き残る壮絶な体験をしているので、信仰に目覚めるのも必然だと思います。
でも、保母さんみたいに世話を焼いてくれてる従属核に育てられた世代は家族にも似た感覚で接しそうですね。
遠い未来、迷宮核の助けが不要になって再生された大地で独り立ちした人類がどのように迷宮核に接するのか、それはそれで興味深いですね。
願わくば、人と変わらぬ信頼を結べる事を


灰汁人  2024年02月01日(木) 19:23 (Good:2Bad:0) 92話 報告

どうにも過保護気味な迷宮核、元より人間側のスタンスだから仕方ないとは言え肩入れが過ぎると神の加護に胡坐をかいたりしそうな件、言うて勤勉な砂漠の民がそこまで腐るよりも緑化の進行で庇護を必要としなくなる方が早そうなのだわ。

寄る辺なき流民の集まりだった頃から知ってると世話を焼きたくなるのだろうし、どこまで手を出してどこから見守るかの判断に正解はないのが厄介、それでも最終的な着地点が庇護からの独立になる事だけは確定しているのよ。

返信:蟹アンテナ 2024年02月05日(月) 02:13

どうも、コメント有難う御座います。
灌漑して緑化が進んでいるとは言え、大河周辺ほど豊かではなく、まだまだ環境再生の途上にあるのでそこまでだらけられる温い環境ではないですね。
砂漠の民と二人三脚で土地開発を進めていっただけあって思い入れや信頼関係もありますし、簡単に崩れるような柔い絆は結んでおりませんですね。
少しでも気を抜けば容易く命を失う世界なのには変わりないので過保護気味になって丁度良いくらいだと思います。
割とポンポン命を失うので、気を抜けば砂漠の民の人口にダイレクトに影響を与えるレベルなのです。


kakukaku789  2024年02月01日(木) 10:34 (Good:1Bad:0) 92話 報告

いつか、手旗信号やモールス信号みたいに省エネで意思疎通できるようになる未来もありそうだな。

返信:蟹アンテナ 2024年02月05日(月) 02:08

どうも、コメント有難う御座います。
その気になれば板に文字を刻んで筆談で会話も可能ですが、今のところ信仰と言う形で安定しているのでむやみやたらと意思表示や接触をしないように控えておりますね。
ファーストコンタクトで削られる事故がなければまた違う交流形態もあったかもしれませんが。


~鼠~  2024年02月01日(木) 03:57 (Good:3Bad:0) 92話 報告

更新ありがとうございます!

>「よくも砂漠の神の使者様に傷をつけたな!」
まぁ、砂漠の民からしたら神の使者は神の眷属みたいな存在だろうから、自分達が奉る存在に傷を付けたと有れば怒るわなぁ。

(6行省略されています)

返信:蟹アンテナ 2024年02月05日(月) 02:06

どうも、コメント有難う御座います。
迷宮核は砂漠の民を守るためならば魔物を倒す事はあっても生物の命を奪う行為自体は基本的に消極的で、無力化出来ない若しくは緊急事態ならばやむを得ずに討伐する事はありますね。
ただ、悪意を持って攻め滅ぼそうとする敵国の軍隊や盗賊などは別で全力を持って迎撃に当たります。
ちなみに砂漠の民は盗賊の襲撃などで対人戦をする機会はあるものの、どちらかと言うと対魔物戦に練度が傾いている感じですね。


烏兎と水月の間  2024年02月01日(木) 01:26 (Good:0Bad:2) 92話 報告

いつも更新を楽しみにしております。

>砂漠に出ようとしている子供たち
人は慣れる生き物で「三つ子の魂百まで」と言う通り幼少期の体験が人生の基盤になることも多いですが、駄々甘の守護者に乳母日傘で育てられた世代はどうなるんでしょうね?まだ苦難を乗り越えてオアシスに辿り着いた世代が言い聞かせている内は統制も取れるでしょうが、それが死に去り二世代も経てば伝聞すら消えて書物に埋もれるばかりになるでしょう。そうなったら新世代はどう守護者と付き合うのか。

恐らく庇護に馴れて、守護者を嘗めるようになると感じます。叱られて「恐怖」を教育されない野生動物がどうなるかは人里に降りる熊や鹿を見ても明らかですし、公共の場で躾のされていない子供が見苦しく見える光景は誰でも一度は遭遇したことがあるでしょう。「取りこぼし」が発生しているとしても、危険から遠ざける守護者の存在は優しい虐待ではないかと思えてなりません。無知からあえて危険に飛び込んでいくなら見殺しにするくらいの教訓は与えてもいいのではと感じました。

返信:蟹アンテナ 2024年02月01日(木) 02:06

どうも、コメント有難う御座います。
そうですね、確かに岩山オアシスが今後存続して順調に発展してゆけば苦労することもなく整ったインフラの中で楽に生きて人生を舐め腐った様な生き方の人間が出てくることは確かにあり得るかもしれません。
一つ例え話なのですが、なにか重大な事件が起きて人が住むことすら出来ない環境になって当てもなく放浪する羽目になって、ふと自分に幸せな時代があったのかと思い出した時に幼い頃の微睡むような静かな時を過ごした幸せだった頃の記憶が残っていた。その落差を描くとしたら、今前向きに生きている人達を描くのも良いと思いませんか?

と、迷宮核が何らかの事情で失われたパターンを考えてみるのも面白いです。
ちなみに、迷宮核は知っていて命を見殺しにする選択肢は取らないと思います。
なぜならば、そういう危険な目にあって取りこぼされた失われた命、本人たちでもあるからですね。



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