これを書いたきっかけ↓
遊戯王のHEROカッケー!
あれ思ってたよりHEROの二次創作ないな...ないなら書くか!
こんな感じです。
人気だったら続けようと思います。
例によって例の如くAIで文字数増やしてます、そう言うのが苦手な人はお控えください。
※主人公は悪魔の実の能力者ではありません
人気が出ればおそらく暫くはこちらの小説を書くと思います。
「お疲れ様でしたー!」
閉店の挨拶と同時に、店内の照明が一段階落ちる。
結城大雅はエプロンを外し、制服代わりのシャツを軽く伸ばした。
大学の講義を終え、そのままカードショップでアルバイトをする生活も、もう二年近くになる。
遊戯王、ポケモンカード、デュエル・マスターズ──様々なカードゲームを取り扱う店だったが、大雅が一番好きなのは、やはり遊戯王だった。
その中でも愛してやまないテーマがある。
「HERO……やっぱり最高なんだよなぁ。」
ケースの中に飾られたHEROカードを見ながら自然と笑みがこぼれる。
正義の英雄。
闇を背負う英雄。
仮面を纏う英雄。
どんな逆境でも立ち向かう彼らの姿に、大雅は子供の頃から憧れていた。
「今度はサンライザーを軸にするか……いや、ダーク・ロウを先に立てた方が環境的には強いか?」
そんなことを考えながら店を出る。
店長は苦笑いしながら言った。
「大雅は本当にHEROしか使わないな。」
「浮気なんてできませんよ。俺のデッキは一生HEROです!」
「はいはい。」
店長の笑い声を背に、大雅は夜道を歩き始めた。
夏の夜風が心地よい。
街灯の光がアスファルトを照らし、車が行き交う。
「新しいカードが来たら、V・HEROももう少し増やして……いや、融合札も……。」
頭の中では、デッキ構築が延々と続いていた。
完全に周囲が見えていなかった。
そして。
赤信号。
本来なら止まるはずの交差点。
だが一台の大型トラックが、クラクションを鳴らしながら猛スピードで突っ込んできた。
「え……?」
周囲の悲鳴。
急ブレーキの音。
視界いっぱいに迫る巨大な車体。
避けられない。
そう理解した瞬間。
轟音と共に身体が宙へ舞った。
「……あ。」
最後に思ったことは、たった一つ。
(まだ……HEROでデュエルしたかったな。)
意識は闇へ沈んだ。
◇
「…………。」
目を開ける。
どこまでも真っ白だった。
床も。
天井も。
空気さえも白い。
「……ここ、どこ?」
体には痛みがない。
さっきまでの事故が嘘のようだった。
「起きたようですね。」
透き通るような女性の声。
振り向くと、一人の女性が立っていた。
純白のローブを纏い、長い銀色の髪を揺らしている。
どこか人間離れした神秘的な雰囲気を持つ女性だった。
「あなたは?」
「私は神です。」
「…………。」
「信じてもらえませんか?」
「いや、普通は無理ですよ。」
神は困ったように笑う。
「そうですね。でも本当に神なんです。」
「……ってことは。」
大雅は少し考えた。
「俺、死んだ?」
「はい。」
「即答!?」
神は申し訳なさそうに頭を下げた。
「実は……完全に私の手違いです。」
「え?」
「本来、あなたはあと七十年以上生きる予定でした。」
「えぇ!?」
「魂の管理で書類を一枚間違えてしまいまして……。」
「そんなミスある!?」
「あります……。」
神は本気で落ち込んでいた。
「本当に申し訳ありません。」
大雅は頭を掻く。
怒る気持ちもあった。
だが、相手がここまで落ち込んでいると怒る気にもなれない。
「まあ……終わったことは仕方ないです。」
「優しいですね……。」
「でも生き返れないんですよね?」
「はい。」
「ですよね。」
神は少し明るい表情になる。
「その代わり、好きな世界へ転生できます。」
「好きな世界?」
「さらに能力を三つまで与えます。」
「三つ?」
「ええ。」
大雅は考える。
好きな世界。
真っ先に思い浮かんだのは一つだった。
「ONE PIECEの世界。」
「承知しました。」
「能力一つ目。」
「はい。」
「HEROのカードを現実で召喚できる能力。」
神は微笑む。
「可能です。」
「融合召喚も。」
「できます。」
「リンク召喚も。」
「できます。」
「マスク・チェンジも。」
「できます。」
「最高じゃん!」
神はくすりと笑った。
「二つ目。」
「デッキが壊れても、失っても、絶対に元通りになる能力。」
「付与します。」
「三つ目。」
少しだけ悩む。
そして答えは決まっていた。
「覇気。」
「三種類すべての才能ですね。」
「はい!」
神は指を鳴らした。
光が大雅を包む。
「以上ですね。」
「あっ。」
「?」
「もう一つお願いがあります。」
「聞くだけ聞きましょう。」
「見た目を遊城十代みたいにしてください。」
神は少し驚き、それから笑った。
「その程度ならサービスです。」
「マジで!?」
「手違いのお詫びです。」
次の瞬間。
鏡が現れる。
そこに映っていたのは、自分ではなかった。
逆立った茶色の髪。
精悍な顔立ち。
まるで憧れのHERO使い、そのものだった。
「すげぇ……。」
思わず頬を触る。
本物だ。
神は微笑む。
「これで準備は整いました。」
「……ありがとう。」
「あなたなら、きっと新しい世界でも英雄になれます。」
大雅は大きく息を吸う。
胸は不思議なくらい高鳴っていた。
海賊。
海軍。
七武海。
四皇。
そしてまだ見ぬ大海原。
「ああ……。」
自然と笑みがこぼれる。
「俺の新しい人生、思いっきり楽しませてもらう!」
神は静かに頷いた。
「それでは、行ってらっしゃい。」
真っ白な世界が砕ける。
視界が光に包まれる。
身体がどこまでも落ちていく。
そして──。
潮の香りが鼻をくすぐった。
耳に届く波の音。
肌を撫でる温かな風。
ゆっくりと瞼を開く。
そこには、青く澄み渡る空が広がっていた。
「ここが……ONE PIECEの世界。」
結城大雅。
いや、新たなHERO使いの物語は、ここから始まる。
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