とある少年は、一人の少女を救う為に嘘を吐いた。
 少女に生きていてほしかった為に、ちっぽけな嘘を吐いた。
 その嘘は、よくよく考えればすぐにバレるようなものだった。
 だが、その嘘はバレる事なく……


 たった二人の人を除き、少年に味方と言える存在はいなかった。
 町の住人全てが少年を敵視し、町から排除しようと動いていた。
 だが少年は、その事に負けることなく自分が吐いた嘘を貫き続けた。どれだけ周りから非難の目で見られようとも、暴力を奮われようとも。二人の味方に頼ることなく、一人で耐え続けた。


 しかし、その結果は残酷な結末を迎える事となる。
 本来の歴史を辿れば、少年の嘘はバレ、町の住人も敵ではなくなる筈だった。だが、少年の嘘はバレる事はなく、救いたい筈だった少女によって、その命を終わらせられようとしていた。そして、少年の意識が断たれる直前、美しい音が聞こえて……






 これは、全ての龍の祖と言われる存在に見初められし少年の物語。
 世界に拒絶され、孤独になった少年が、ドラゴンと呼ばれる存在と共に歩む軌跡。
 本来の歴史通りであれば、『神にも魔王にも凡人にもなれた人間』と呼ばれる筈だった少年の旅路。
 別世界で少年は、何を得るのか……



 2018年7月現在
 以前まで投稿していた文章を修正中。修正し次第再投稿予定。
 
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ