私達はそこで自分の刀を見つける筈だった。

旅路が始まることなく、辿り着くことはなかった。

その燐光に触れることなく、私達の世界に融けた。

これは始まらなかった物語。「もしも」もなく打ち捨てられた可能性。
慣れ親しんだ運命を知ることはなく、待ちわびた生活は訪れたなかった。
目覚めを迎えることもなく、永い長い眠りについた少女達の記憶が
青い春を数える箱庭で日々をを過ごす為の祈りの話。
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ