血が、彼女を歴史に差し出した。

帝国を打倒した象徴の末裔。
その事実だけで、
エカテリーナの人生は誰かのものになる。

帝国は支配の証として、
阻止派は勝利の証として、
彼女を必要とした。

やがて生まれてくる子どもは、
人である前に意味を与えられる。

ヴィイ。

怪物を求めたのは誰だったのか。

これは、
ただ母になろうとした一人の人間の記録である。
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