「置いていくなよ、兄貴――ッ!」
魔術回路を持たない間桐慎二が手に入れたのは、あまりに不遜で、あまりにガサツで、そして世界で一番お節介な「兄貴」だった。
偽物の家族と、本物の英雄。
カラオケで歌い、ジャンクフードを食らい、公園でキャッチボールをした。
そんな、神話にも語られない「僕たちの聖杯戦争」の記録。
――これは、一人の少年が「バカ兄貴」に背中を押され、地獄から歩き出すまでの物語。