幻想郷では、今日も異変は起きていない。

伊吹萃香が山で茶畑を作り始めた。
星熊勇儀は河童にコーラを作らせる。
チルノはどこからか拾った数学の本をきっかけに、整数論にはまり始めた。
そして霧雨魔理沙は、今まで感覚で積み重ねてきた自分の魔法を、少し真面目に調べ始める。

どれも異変ではない。
いつもの彼女たちが、いつもならしなかったことを一つ増やしただけだ。

そんな小さな寄り道は少しずつ周囲へ伝わっていく。
やがて博麗霊夢まで、自分が当たり前のようにやってきたことを、少しだけ見直してみようと思い始める。

茶とコーラと数学と魔法。
異変にはならない程度の変化が続いていく、幻想郷の日常短編集。

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