見えざる帝国との大戦から百年。瀞霊廷の最深部に新設された「護廷十四隊・境界監査隊」の観測儀が、三界の外縁で発生した致命的な時空の歪みを捉える。
何者かが己の死を起点に、世界の時間を幾重にも巻き戻している――魂魄の輪廻を冒涜し、世界の崩壊を招きかねない異常事態を収束させるため、十四隊隊長・神代宗弦と副隊長・如月弦は、特務穿界門を越えて未知なる異界「ルグニカ王国」へと降り立つ。
そこで二人が遭遇したのは、魔女教大罪司教『怠惰』ペテルギウスの狂気に晒され、絶望の淵で血の涙を流す少年――ナツキ・スバルであった。
理不尽な「死に戻り」の因果を背負い、大切な者を守るために命を削り続けるスバル。
世界の理と魂の循環を守るため、感情を排して理不尽を解体する死神・神代宗弦。
交わるはずのなかった二つの世界の因果が交錯する時、白羽織の死神の静かなる刃が、異界を覆う絶望の運命を切り裂いていく。
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