ーーー正に時は大正十二年の晩春である。
南北朝が後世にまで続いた日本国首都『吉野』で繰り広げられるIF大正時代。
法科の書生・佐藤西行は、娘義太夫の追っかけ「堂数連」の一員。
ある春の夜、満開の桜の下で斬り合う二人の娘を見世物と勘違いし、手拭いを振って掛け声をかけてしまう。
紫の髪の娘は、狐面で語る人気の太夫。
そして、南朝の影の組織「悪党」の処刑人、楠正義だった。
噂だけが走る思想家、戸を閉ざした裁き、空から降る紙。
分かれた日本がきしみはじめたとき、何もできない書生にできるのは、囃すことだけ。
止め方を知らない汽車が、三百年越しの関ヶ原へ走り出す。
どうす! どうす! どうす!
南北朝が後世にまで続いた日本国首都『吉野』で繰り広げられるIF大正時代。
法科の書生・佐藤西行は、娘義太夫の追っかけ「堂数連」の一員。
ある春の夜、満開の桜の下で斬り合う二人の娘を見世物と勘違いし、手拭いを振って掛け声をかけてしまう。
紫の髪の娘は、狐面で語る人気の太夫。
そして、南朝の影の組織「悪党」の処刑人、楠正義だった。
噂だけが走る思想家、戸を閉ざした裁き、空から降る紙。
分かれた日本がきしみはじめたとき、何もできない書生にできるのは、囃すことだけ。
止め方を知らない汽車が、三百年越しの関ヶ原へ走り出す。
どうす! どうす! どうす!