とある神社に、過去類を見ないほどの霊力を宿した赤子が生まれた。
一族は大いに喜び、その赤子に『雅』と名付ける。
雅は14歳まで多くの愛情を与えられながらスクスクと成長していった・・・。

しかし、雅が15歳の誕生日を迎えた夜ーーー。

彼女は今までの人生全てに裏切られる事になる。

まだ精神的に幼かった彼女は、陸奥家が代々封印してきた『鬼』をその身に入れられた事で暴走し、一族を皆殺しにしてしまう。
なんとか鬼の支配から抜け出し、正気を取り戻した彼女が見たのは血塗れになった自身の体と家族たちの無惨な死の光景。

気が狂ったように自身の体を小刀で滅多刺しした彼女だったが、どういう訳か死ぬことが出来ず、徐々に精神が崩壊していった。

老いる事も死ぬ事も出来なくなった彼女は、喜怒哀楽のうち哀以外の感情を消失してしまい、ただ悲しみのままに自身の幸せを奪った『鬼』を殺し続ける日々を送る。


ーーー400年後。

現代日本にて人知れず鬼を殺し続けていた彼女の下に、一通の手紙が舞い降りる。
虚ろな瞳で『陸奥 雅様へ』と書かれた手紙を読んだ彼女は、400年ぶりに”面白そう”と呟いて光に包まれるのだった・・・。
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