気がついたら異世界に召喚された。しかも有名なあのラノベの主人公の姿で、チート能力貰って無双してヒロイン達との幸せを手に入れてやる! ──そんなありきたりな物語ならどれほど良かっただろうか?

彼は『生きて』と願われた。『死なないで』と祈られた。『不可思議』な力を与えられた。

死にたくても死ねない。不定期に世界を影が包み込み時は勝手に巻き戻る。忘れられない、覚えていて貰えない。

苦痛の末に、彼は意味もなく川に身を投げ出した。けれども死ねない。狂いたくても狂えない。無気力に、川の流れに身を任せ辿り着いた先で手にしたのは、一冊の本だった。

魔女教からの勧誘をきっかけに彼、菜月昴の物語は動き始める。

X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ