―十二の世界に、紅き異形が舞い降りる。

黄海で育った一頭の麒麟。
その髪は、燃えるような紅。
その瞳もまた、深紅に染まっていた。

だがその麒麟は、「本来あるべき姿」からは大きく逸れていた。

蓬莱に生まれ、異界に渡った少年が、いつしか麒麟として目覚める。
理と本能のはざまで、麒麟は悩み、傷つきながらも歩みを止めない。

王なき国。
仮の朝廷。
揺れる忠誠と選択の重み。

これは、紅衣をまといし麒麟が、己の生を選び取るまでの物語。

――たとえ、誰にも望まれなかったとしても。
この身は、信じた光のために在り続ける。


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主人公のイメージイラストです。作者の趣味全開です、髪を結っているのも趣味です。


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姉に描いて貰ったイラストです