確かに此処までスリザリンの継承者に相応しい存在ってそうそう居ないよね。
サラザール・スリザリンも大絶賛じゃないかな。

＞勝つって事は負けないって事じゃぁないんだ！　脅すなんてのは、真っ向勝負で勝つ事が出来ないと認める事だ！　情けない事だ！
実に健全な競争意識だ。此処で脅すという選択肢を取るとそれは畏れられつつも理不尽な事はしない存在という敬意の入り混じった畏怖じゃなくて、何をするかわからない怖い奴という純然たる恐怖に変わるからね。跪くのは敬意に依るものではなく、ただの恐怖からになる。
後マクゴナガル先生にもめがっさ怒られる事間違いないし、怒られるならまだ良くて「貴方はそういうことだけはしない子だと思っていました」と寂しく哀しい瞳を向けられるという怒られる方がまだマシな事になる可能性さえある。

＞「……ハリーが危険因子と決まったわけではない。あの子はミネルバやニュートに懐いておる。本当に信じるべき存在を信じる心を持っておる」
この辺はダンブルドアも自分で言い聞かせている部分があって

＞ヴォルデモートが悪しき道に走ったのはあなたが猜疑の目を向け続けていたからかもしれないのですよ！？　また、同じ過ちを繰り返す気ですか！
なおかつこのへんはダンブルドア自身も自分がこうしていればという後悔でもあるんだろうな。
最も偉大な魔法使いであろうとダンブルドアだって一人の人間。
決して無謬なわけでも、情が全く通わないマキャベリストなわけでもなく間違いも犯すし、そのことを後悔だってするわけだから。

＞「アルバス・ダンブルドア……。貴様はこのハリー・ポッターの敵だ！！」
あーあ、やってしまったなハグリッド。
決してダンブルドアがただのマキャベリストじゃないことを証明するのがハグリッドだと思う。
だってハグリッドって善人ではあるけど余りに思慮が浅くて口が軽いから、ダンブルドアが本当に冷徹な策謀家ならこんな扱いづらいにも程がある存在を手駒にしないでしょ（確信）

-追記-

此処でマクゴナガル先生とニュートを本当に信じるべき存在として挙げているけど
自分をその対象に含んでいないことやその立場になろうとしていない辺りがダンブルドアの複雑な心理と葛藤を現している気がするんだよなぁ。
この人、多分若かりし頃の妹死なせてしまった件で根本的な部分で自分を信じられていないんだろうなって。

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