「従姉弟だから」――それは、隣にいていい理由だった。好きになってはいけない理由になるまでは。
幼い頃から家族同然に育った、同い年の悠真と陽菜。一緒に帰り、休日も会い、嬉しいことも寂しい夜も分け合ってきた。手をつなぐのも、肩を寄せるのも、二人にはいつものこと。「付き合ってるの?」と聞かれても、笑って否定できた。
けれど中学生になり、その当たり前が揺らぎ始める。他の誰かの隣にいる未来を思うと、胸が痛い。家族のように大切。それだけでは、説明できない。
近すぎるから気づかなかった。近すぎるから、気づいてはいけない気がした。
誰も責めていないのに、「好き」の一言が、越えてはいけない境界に思える。それでも、離れたいとは思えなかった。
これは許されない恋なのだろうか。そして、もし許されるのなら――
「付き合うって、今と何が変わるの?」
始まりのない親しさに、恋という名前を探す物語。
幼い頃から家族同然に育った、同い年の悠真と陽菜。一緒に帰り、休日も会い、嬉しいことも寂しい夜も分け合ってきた。手をつなぐのも、肩を寄せるのも、二人にはいつものこと。「付き合ってるの?」と聞かれても、笑って否定できた。
けれど中学生になり、その当たり前が揺らぎ始める。他の誰かの隣にいる未来を思うと、胸が痛い。家族のように大切。それだけでは、説明できない。
近すぎるから気づかなかった。近すぎるから、気づいてはいけない気がした。
誰も責めていないのに、「好き」の一言が、越えてはいけない境界に思える。それでも、離れたいとは思えなかった。
これは許されない恋なのだろうか。そして、もし許されるのなら――
「付き合うって、今と何が変わるの?」
始まりのない親しさに、恋という名前を探す物語。