現代科学が200年かけても解き明かせない『特異点』の理(ことわり)を、生まれながらに宿してしまった高校三年生・牧桜雅(まきおうが)。

彼は極度の面倒くさがり屋で、ひねくれ者で、足癖が悪い。
曲がったことや筋の通らない理不尽が大嫌いだ。
そんな彼の脳内には、親宇宙(おやうちゅう)のブラックホールの中心に巣食う、謎の『3つの異形』が住みついていた。

冷徹かつ正確無比な解析圧を放つ情報担当の黒い球・アオイ。
危機感を娯楽に変換するテンポ軽めな空間生成担当の黒い扉・アイリ。
倫理と生存本能をツンデレ気味に主張する物質製造担当の黒いスライム・ミツキ。

世界でただ一人、彼にしか認識できない“うるさい声”に頭を悩ませながら静かに暮らしていた桜雅だったが、ある日、教室に現れた謎の男の襲撃をきっかけに事態は急変する。
さらに、世界のパンドラの箱をパカーンさせかけた張本人である「仙台弁を話す軽薄な神様」のせいで、有無を言わさず異世界へと強制送還されるハメに――!?

「異世界には行ってやる。だが、行って気に入らなければ真っ直ぐその首を刎ねてやる」

軽薄な神を脅し、ブラックホールの中心でバグった物理法則をぶっ放し、重力波と時空の歪みで理不尽を叩き潰す、ひねくれ高校生の異世界転移の物語(?)開幕!