この物語は、『葬送のフリーレン』の遥か昔――
まだ世界が名を持たぬ時代、「創世」より始まる。

遥か原初、天も地も定まらぬ混沌の中に生まれた龍人・セレヴィアン・エル・セノーテは、
一万年の時を経て“龍神”となるべく、ただ一人、世界を見つめていた。

彼は世界の理を識る者であり、創造と秩序を司る者。
だがそれは同時に、破滅と混乱の因子でもあった。

精霊、聖獣、魔物と交流しながら、
セレヴィアンは魔法という概念をこの世界に根づかせ、
やがて誤って「魔族の祖型」となる異形の存在をも生み出してしまう。

混沌と秩序の狭間で、何を生み、何を滅ぼすべきか――

これは、神となった龍が、
人の時代に言葉を遺すために歩んだ、
万年にわたる静かな旅路の物語である。
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