人は欲深い生き物だ。だが、その欲が深いからこそ自身の身体を投げ出すことができる。だが、その先に待っている残酷な運命なんて知る由もない。
 もしもあの時、あぁしていたら、していなかったら。
 もしもあの時、選択していたら、していなかったら。
 選択肢を一つ変えるだけで、少しのズレが、大きく運命を動かしてしまうことだってある。正と死を分ける結果となりうる。
 まさに運命のいたずらだった。だが、それでも彼女たちは前に進まなければならなかった。
 この日のために彼女は、彼女も、多くの物を犠牲にしてきた。人生を不意にしてきた。努力なんて、人の数倍してきた。
 まさか、その結果が戦争になるなど思いもよらなかった。




 これは、一つの国を滅ぼすための戦争。
 この戦いに正義は……無い。あるのは、純粋な願いだけである。




 それが、戦争。
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