「ああ、そうか18年だった、」

そう18年、とうとう今年で18年も異世界の住民として暮らした計算になる。
始めは混乱したし、望郷の念に囚われて夜に枕を涙で濡らしたこともあったし、
時間が経つにつれて前世の家族との記憶が薄れていく恐怖を覚えた。

わたしの名はゲルトルート・バルクホルン。

けど自分が誰なのか?自分の居場所はどこか?
そもそも実は前世とは自らが生み出した妄想の類ではないか?
そう悩みを抱えてきたが、それもまた時間の経過と共に落ち着き所を見つけていった。


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