幻想が住まう、最後の楽園。

忘れ去られた者達が、笑い踊る最後の廃墟。

 

そこに一人の悪霊がいた。

何を企むでもなく、あっちにふらふら、こっちにふらふら。

あてもなく吹く風のように。気まぐれ気ままな猫のように。

今日も戯れに魔法を振るい、騒ぎを起こす翠の魔女。

  

そんな悪霊さんの、何でもない旅路のお話。
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