国家という単位が意味を失ったとしても、人が社会を捨て去ることができるほどには退化も進歩もできていない近未来。限られた世界の狭間で息を潜めていた人類は国家に取って代わった企業によってその文化をつなぎ止めていた。

 世界の傘となった狂獅子、民間軍事会社グリフォン&クルーガーに、青年と呼ぶにはくたびれた一人の男が入社した。これはスーツ姿で戦場を変えようとした一人の馬鹿な男と、あまりに小さな体でその男を守ろうとした人形の物語である。



(ドールズフロントライン―フロントエンドオペレーション―からタイトルを変更しました)
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