「金と家の名前で好き勝手。ドブカス御曹司は、今日も改心しない。」

なんちゃって悪役が多すぎたのでガチで性格の悪いドブカスが好き勝手する作品を自給しようと思い書いてみました。

 レオン・アッシュクロフト。前世の記憶持ちで、兵器王と呼ばれる名家の次男。

 生まれ変わったのはバイオパンクな世界。
 人は失くした腕を人工の腕に取り替え、兵隊は生きた筋肉の鎧を着て戦い、金持ちは薬で若さを買う。生き物を扱う技術だけが異常に発達した、狂騒の世界。

 そんな世界で、レオンは家の金と名前を使って好きなように生きている。気に入らない奴は家の名前で黙らせ、金は湯水のように使い、女ははべらせ、取り巻きには八つ当たりする。

 どこからどう見ても、悪役である。

 本人は、自分の力で好き勝手できていると思っている。
 実際には、拾った護衛の娘の重すぎる好意や、身の回りの人間の口に出さない想いに支えられて、ぎりぎりのところで立っているだけなのだが。
 ほんの少しのかけ違いで、何もかも失うかもしれない。本人は、まるで気づいていない。

 そのうえ面倒事は、勝手に向こうからやって来る。
 家の名前は知らないところで恨みを買い、街には怪しい薬と反抗者があふれ、周りの有能な連中は勝手に話を大きくする。おまけに自分の余計な一言と欲が、いちばん大きな火種になったりもする。

 それでもレオンは好き勝手に生きる。せっかく手に入れた二度目の人生、我慢なんて損だ。
 人体改造と怪物が当たり前、人の命が安すぎるこの世界で、性格の悪い御曹司が今日も人生を謳歌する。

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外伝『始めたやつは、みんな死ね』(本編の二十三年前、前の大戦の一幕・全四話・完結)はカクヨムで読めます。
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