──素晴らしいものを観た。

 孤独な少女の手を引いた、虹のような女の子。土砂降りの過去を背負いながら、七色に輝く聖女。

 あぁ。叶うなら、彼女に救いあれ。

 ──何? 彼女を救えば、代わりに孤独な少女の道が閉ざされる?

 あぁ、あぁ。いいだろう。ならばどちらも救ってみせよう。

 その代償としてなら──身も心も、人外に堕としてくれようぞ。



 これは原作知識持ち転生者が、チートとして『クレイジーダイヤモンド』を選択して虹夏ちゃんとイチャイチャするお話──ではない。
 転生者は『クレイジーダイヤモンドの使い手』ではなく『クレイジーダイヤモンドそのもの』になることを選んだのだ。

 なぜかって?

『だって大人の心持って赤ちゃんからやり直しとか拷問じゃん。あと親兄弟姉妹相手に他人行儀になりそう』

『でもって原作キャラ生で見たいけど、どうしても〝創作物〟として見ちゃうし』


『──そんな奴、健全な〝人間〟って言えるのか?』


『だったら初めから、オレは〝スタンド〟でいい』

『人型だけど、人じゃない。人を人として見れないオレは、そのくらいがちょうどいい』

 そんな彼が、山田弟のスタンドになって傍観者になるお話。
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