2089年フロントミッションの世界。池井戸潤氏原作「下町ロケット」に登場する企業「佃製作所」が存続していて、今も技術力の高い町工場として大手メーカーの下請けをしていたら……そんな設定の二次創作小説です。
 一見、近未来SFゲームと社会派企業小説の異色コラボに思えるかもしれませんが、大企業の闇をテーマにしていたり、機械(メカ)の技術開発にスポットを当てるといった共通点もあり、親和性はそれほど悪くないと思います。
 物語は、下町の中小企業「佃製作所」が大口取引先である「サカタインダストリィ」から謎のヴァンツァー部品の注文を請けるところから始まり、それを機に、物語の主人公である佃家の娘「佃美月」が「第二次ハフマン紛争」へと巻き込まれていくことになるといった展開です。
 ゲーム「フロントミッション1st」の話の内容を知っていることが前提となっておりますので、予めご了承ください。できれば「フロントミッション 2089 ボーダー・オブ・マッドネス」と「フロントミッション2nd」の話の内容も知っていると尚可です。「下町ロケット」の話の内容は知っていなくても大丈夫だと思いますが、知っていれば繋がりが理解できてシチュエーションに納得感が得られます。
 一応、フロントミッションの外伝として成立するような話になっている筈ですが、フロントミッションシリーズはバックナンバーが追加される毎に設定変更も多く、細かいところは矛盾・齟齬があるかもしれません。
 全28話(計110,000字弱)と少々長い話になっていますが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
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