正しさなんて物は、大人だってよくは分からない。
世の中の正義は法だ。それが法治国家、日本の在り方だ。

 目の前で殺戮が繰り返されられる所を目撃して、それを助けることも叶わないと知った時、人間は絶望せずに、狂わずに済むのであろうか。

 俺には…………、無理だった。

 己を定め不幸を呼び寄せ、難事ばかりだった人生。それでも信じれる人が居れば宿命だって変えられるはずだ。俺はこの世界のすべてに絶望したわけではない。まだ信じることの出来るものが残っているはずだ。そのことを信じてこの世界をただ必死に生きたい。
 
 なにが正義で何が悪なのか。それはよく分からない。だが最後までこの世界を生きていくのならば、そのよく分からない正義心がありふれた人でありたい。

  
 ―東方撞賢木(とうほうつきさかき)― 『巫女と男の運命』 幕開け
      ※さだめと読まれても結構でございます※



※この作品はPIXIVの方にも投稿してあります。またそのPIXIVの方の作品とは章が共通しておりますが、部数は共通しておりません。

※2013/7/13 第何部という書き方を第何節という書き方に変更致しました。
※2013/7/13 あらすじを変更しました。
※2013/7/14 題名を"巫女と男の運命"から"―東方撞賢木― 『巫女と男の運命』"に変更させていただきました。(―とうほうつきさかき―)※撞賢木とは神事で用いられる榊(さかき)の古名。問題があったら変更ないし、元に戻します。
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