ある夜、自分の部屋で寝たはずなのに、目が覚めたら水滸伝の世界だった……やがて腐敗した梁山泊を捨て、混迷を極める北宋の地から新天地へ……これは、運命に抗い、灼熱の異国で伝説の女将軍と呼ばれるに至る女性の物語。
「王英との婚姻? 序列の不遇? ふざけないで。アタシはアタシの道を行く――」
「王英との婚姻? 序列の不遇? ふざけないで。アタシはアタシの道を行く――」
- 知らない朝
- 知らない名前
- 知らない顔
- 知らない戦
- スケベな目で見るな
- 闇に立つ蛇矛
- 山寨の燈火
- 玉楼の涙
- 王英断固拒否
- まず見ろ
- 半歩の意味
- 回すんだ
- それでいい
- 見てもわからない
- 二人で見る
- 隣だけ見ろ
- 今度は自分で
- 立つ場所
- ここにいると決めた
- 目を逸らさない男
- また会ったな
- 生き残れ
- 同類がいた
- 中心が消えた
- 断っても終わらない
- 大将は大変
- まだ落ちていない
- ここからが梁山泊
- 帰るどころか先鋒
- こういう時だけ大将扱い
- 勝ったのに流れが来ない
- ここは入れない
- 嫌いと間違いは同じじゃない
- 待つ方が嫌い
- 勝っても晴れない
- 止まったら死ぬ生き物
- 勝てる場所で戦う
- 強さを一番効く場所へ
- 怪物の上には怪物がいる
- 倒しても、まだ立つ
- 勝った音がしない
- 一途でも、それは駄目
- 石にない名前
- 止まる方が難しい
- 沈むのは船だけじゃない
- あと指一本
- 女三人、東京開封府へ
- 言葉でしか開かぬ門