ブーメラン・バタフライ
作者:

オリジナル:現代/コメディ
タグ:R-15 水着 群像劇 アンチ・ヘイト
「なぜ人類は、これほどまでに布面積を増やしてしまったのか――」

真夏の東京・新宿。突如として液状化したアスファルトから、漆黒のブーメランパンツ一丁の屈強な男たちが噴出した。
一切の言葉を発さず、彫刻のような肉体をしならせ、マッハのバタフライで海を渡る彼らが人間に及ぼす害はただ一つ。
「世界中の、ブーメランパンツ以外のあらゆる水着を引き裂くこと」だけだった。

サーフパンツ、ビキニ、ラッシュガード……。世界中のビーチから水着が消え、数兆ドル規模の市場崩壊に直面した人類は、超法規的防衛組織『海パン連合軍』を結成。最新兵器をもって男たちの殲滅に乗り出す。
だが、最前線部隊長のタクヤと、最初にビキニを裂かれたインフルエンサーのミオは見てしまう。凶弾に倒れた仲間の亡骸と、引き裂いたばかりのファンシーな水着の布切れを見比べ、男たちが静かに流した「大粒の涙」を――。

彼らは侵略者ではない。自然への畏怖を忘れ、羞恥心とファッション(虚飾)に魂を売った人類に対する、地球自身の悲しきカウンター(自然現象)だったのだ。
しかし、暴走する人類のヒステリーと利権は、ついに太平洋の彼らへ向けて「核ミサイル」の発射ボタンを押してしまう。

迫り来る核の閃光。絶望の海面で、男たちは最後の装飾である自らの「ブーメランパンツ」に手をかけた――。
かつて争った海パン派の男たち、そして全人類が「虚飾」を脱ぎ捨てて一つになる時、涙なしでは語れない究極の奇跡(ブラック・ブーメラン・バタフライ)が現出する!

この夏、老若男女問わず、誰もがブーメランパンツを穿きたくなる。空前絶後のネイキッド・海洋スペクタクル巨編!