剣も魔法も人並み以下のダリオは、いまだに下級の青銅級冒険者だった。
そんなある日、酒場で代金を払ったはずなのに、財布の金が減っていないことに気づく。
試しに保存食や松明、回復薬を買い込んでみても、金は減らない。しかも、使った道具まで、いつの間にか元の数へ戻っていた。
どうやらダリオの持ち物は、使っても減らなくなったらしい。
高価な解毒薬も、火炎瓶も、魔法札も、一本しかない封魔杭も、使い切ることがない。
これまで資金不足で実行できなかった戦術を惜しみなく投入し、ダリオは快進撃を続けていく。
才能はない。
だが、十三年間で蓄えた経験ならある。
これは、万年青銅級と呼ばれた遅咲きの冒険者が、尽きない道具と積み重ねた知恵で成り上がる物語。
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- 第一話 減らない財布 (改)
- 第二話 買い物
- 第三話 確かめなければ (改)
- 第四話 冒険者ギルド (改)
- 第五話 坑道へ
- 第六話 見てはいけないもの
- 第七話 暗闇の小さな光 (改)
- 第八話 地下を探る
- 第九話 強敵現る
- 第十話 迫る巨大百足
- 第十一話 黒釘たちが採掘していた物は
- 第十二話 排水路 (改)
- 第十三話 進む (改)
- 第十四話 まだまだ進む (改)
- 第十五話 水路を抜けた先 (改)
- 第十六話 お告げと隊商の女
- 第十七話 赤尾根商隊 (改)
- 第十八話 商隊の夜 (改)
- 第十九話 七日間の旅 (改)
- 第二十話 王都 (改)
- 第二十一話 借りた金で買うもの
- 第二十二話 届く荷はどこから
- 第二十三話 妖精を解放しなさい
- 第二十四話 妖精使いと地下室 (改)
- 第二十五話 壁の向こうの風 (改)
- 第二十六話 保証の切れた札 (改)
- 第二十七話 門開きの札