異世界から帰還した嶋㟢陽介――通称「おじさん」は、現在YouTuberとして活動し、甥の高丘敬文――たかふみと日本で暮らしていた。

しかしある日、二人は再び異世界へと転移してしまう。

そこは、おじさんが17年間を過ごしたグランバハマルではない。

剣と魔法、神々と魔物が存在する世界――テイワット。

そこで二人は、兄を探して旅をする少女・蛍と、その相棒パイモンに出会う。

「ここ、原神の世界じゃん!」

ゲームとしてテイワットを知るたかふみは、この世界が『原神』の舞台であることに気付く。

しかし、現実のテイワットはゲームとは違う。

本来存在しないはずのおじさんとたかふみが加わったことで、原作の物語も少しずつ変化していく。

元素とは異なる「精霊魔法」を操るおじさん。

その規格外の力に驚く蛍とパイモン、そしてツッコミを入れるたかふみ。

こうして四人の旅が始まった。

モンドから璃月、稲妻、スメール、フォンテーヌ、ナタ、そしてナド・クライへ。

蛍は兄・空を探し、おじさんとたかふみは日本へ帰る方法を探し続ける。

だが旅を続けるほど、たかふみの知っている『原神』の物語から、現実のテイワットは少しずつ離れていく。

やがて四人は、月、降臨者、そしてテイワットそのものに隠された巨大な秘密へと迫っていく――。

これは、異世界帰りのおじさんと甥、兄を探す旅人、そして小さな相棒が繰り広げる、長い旅の物語である。