古書店「天逆堂」の店番として、退屈で平穏な毎日を何より望む俺、識静馬(しき しずま) 。
そんな俺の日常は、唯一の親友であり、オカルトマニアのトラブルメーカー・日野陽輝(ひの はるき)によって、唐突に終わりを告げた 。
曰く付きの廃神社でとんでもない怪異に憑依されたハルキは、なぜかこの世のものとは思えないほどの〝美少女〟の姿で俺の前に現れる 。
しかも、その魂は怪異に喰われかけ、存在自体が消滅寸前だという 。
親友を救う、唯一の方法。 それは、忘れられた神々の本質を見抜く【審神者(さにわ)】の血を引く俺が、彼女(?)の唇を通して霊力を直接分け与え続ける――つまり、〝キス〟をし続けることだった 。
これは、なし崩し的に始まった美少女(♂)との奇妙な同居生活の記録であり 、俺が逃げ続けた宿命と向き合うまでの物語。
……いや、ほんと、面倒くさいことだけは勘弁してほしいんだけど。