灰の匂いが消えない街で、〈終戦の子〉リオは診療所の助手として静かな日々を送っていた。
だがある朝、街の“風”が止まる。
通術塔の光は沈み、協会代官の光鎖柱さえ沈黙し、空気はどこか欠けたように冷たかった。
同僚のリナは、その異常を指先で確かめ、アリスは胸元の花紋を押さえて北の気配に怯える。
市中では理由も分からぬまま祈りが増え、人々は、言葉にならない“不安の風”を恐れていた。
それは観測すら届かない“沈黙”の始まりだった。
胸奥の魂裂紋が疼くたび、リオの過去の灰が脈を打つ。
風を失いかけた街で、彼はまだ名もない未来へ、最初の一歩を踏み出していく。
だがある朝、街の“風”が止まる。
通術塔の光は沈み、協会代官の光鎖柱さえ沈黙し、空気はどこか欠けたように冷たかった。
同僚のリナは、その異常を指先で確かめ、アリスは胸元の花紋を押さえて北の気配に怯える。
市中では理由も分からぬまま祈りが増え、人々は、言葉にならない“不安の風”を恐れていた。
それは観測すら届かない“沈黙”の始まりだった。
胸奥の魂裂紋が疼くたび、リオの過去の灰が脈を打つ。
風を失いかけた街で、彼はまだ名もない未来へ、最初の一歩を踏み出していく。
| 診療所の朝、止まりかけの風 | |
| 市場の底、揺れ始めた任務 | |
| 北門の朝、沈む光 | |
| 白無音の広場、刃が降る | |
| 風を失った街で、選ぶべき道 | |
| 北東へ沈む疼き、置き去りの白刃 | |
| 湖へ引かれる刻印と、胸の疼き | |
| 湖へ伸びる裂け目、奪われた白刃 | |
| 向きを失う霧道、湖への入口 | |
| 湖に呼ばれる白影、戻れない一歩 | |
| 白影が呼ぶ湖面、応える一歩 | |
| 湖道の脈動、影を退ける呼び声 | |
| 観測の欠片、守ると決めた瞬間 | |
| 見られる痛みと、寄り添う呼吸 | |
| 選ばれた震え、重なる脈 | |
| 燃える市場、息を詰めた街 | |
| 裂けた光脈、撃ち抜く揺れ | |
| 沈黙する塔、呼ばれる中心 | |
| 戻った光、沈み続ける心臓 | |
| 逆流する夜、選択の鐘 | |
| 灰は舞わず、ただ落ちる | |
| 灰が止み、砂が来る | |
| 黒火の街、揺れない判断 | |
| 赤い空の下、止まらない列 | |
| 音を失った街、下る列 | |
| 踏み固められた道、始まる追撃戦 | |
| 歪む夜、狙撃網の先 | |
| 砂の平原、切らない選択 | |
| 除外された街、選ばれた人 | |
| 脈打つ夜、戻らない一歩 | |
| 遅れて届く夜、逃がすために立つ | |
| 崩れた追撃、押し返す三分 | |
| 切れる命令線、揃わない敵 | |
| 反転した足跡、途切れる隊列 |