石ころ一つ持ち上げるのがやっと――【重力魔法】は、そう嗤われた。

貧しい生まれのクロトが聖点で授かったのは、ただ物を浮かせるだけの、ハズレスキル。蹴られ、嗤われ、それでも彼は諦めなかった。誰も見向きもしない力を、ただ一人、磨き続けた。

そして、ある夜。彼は気づく。自分の魔法が「重さ」ではなく「時間」を、「空間」を、そして「光」すらねじ曲げる、世界の根源に触れる力であることに。

石ころ使いと嗤った連中を、今に見ていろ。
剣星と呼ばれる幼馴染の少女に、いつか届くために。
幼馴染の少女・ルーチェと共に、クロトは最強への階段を駆け上がる――

時間を遅らせ。光を曲げ。やがて、誰も届かぬ高みへ。

嗤われた重力魔法が、すべてを支配する物語。