人間を辞めることで夢を叶える。概念世界に干渉し、現実をあるがままの幻想へと変えてしまえる彼にとって、それは簡単なことだったのかもしれない。
彼の唯一の心の救いは、底なしに明るい幼馴染、由香里の声を聞くこと。ありふれた言葉を幻想的で特別なものだと信じることで、目の前の絶望的な現実から目を逸らしていた。
が、ある日、その彼女すらもが耐え難い現実の一部なんだということを知ってしまう――そして彼は、夢を叶えた。憧れだった存在に、今こうしてなったのだ!
X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ