第二部

平穏とは少し縁遠い旅を続ける青年・志岐。
彼の傍らには、「兄様」と慕う少女・沙耶の姿があった。

二人は旅の途中、とある街で一人の少女と出会う。

それは、ほんの小さな出会いのはずだった。
しかし彼女との出会いをきっかけに、志岐は街で起こる事件と、その裏に隠された思惑へと巻き込まれていく。

行く先々で出会う人々。
交錯するそれぞれの事情と過去。
何気ない出会いが思いもよらない未来へと繋がっていく。

――もっとも、当の本人はそんなことなどお構いなし。

困っている奴(女の子)がいれば放っておけない。
気に入らないことがあれば首を突っ込む。(俺の好きに生きる!)
そして一度やると決めたなら、どんな無茶でも最後までやり通す。

英雄になりたいわけじゃない。
誰かに褒められたいわけでもない。

ただ、目の前にいる女の子を見捨てられないだけ。

これは後に『英雄』と呼ばれることになる青年、志岐の物語。

――そして、彼と少女たちを結ぶ長い旅の始まり。