霧の街。
 カシュカーンの町の北に存在する、常に霧に覆われた蛮族が支配する魔の都。
 今から一年ほど前、一人の駆け出しの冒険者がカシュカーン守備隊長であるハウル・バルクマンより使命を受け、この霧の街に潜入した。

 当初は生還など誰も望んでいない、いわば使い捨て。だが、少年が霧の街に潜入してから二ヶ月後、少年は帰って来た。それも、様々なものを手にして。

 これは、一人の冒険者が霧の街より生還してから始まる、人族の手による霧の街陥落の物語である。


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