# よろず屋ステラ
### ――趣味人、今日も町はずれで巨大ロボットを組み立てる。

「お仕事? 引き受けるよ! もちろん、お代はいただくけどね♪」

町はずれの寂れた商店街。その片隅に、一軒のよろず屋がある。

店主の名はステラ。

銀髪に赤い瞳、小柄な少女の姿をした彼女は、自分のことをハイブリッド――生まれつき身体の一部が機械でできた存在だと説明している。

機械化度は秘密。
レディの秘密ってやつさ。

そんな彼女には、誰にも理解されない趣味があった。

それは、巨大な二足歩行ロボットを自分で組み立てること!

実用性? 悪いに決まっている。
安定性? 多脚型のほうが優秀だ。
それでも作る。

なぜなら、趣味だから!

……とまあ、本人は至って気楽なもの。

ところが、そんなよろず屋には、なぜか警察から厄介な依頼が舞い込んでくる。

厄介な事件、危険な犯罪者、軍隊でも頭を抱えるようなトラブル。

普通の人間なら逃げ出すような仕事でも、ステラは報酬を確認すると、いつもの調子で引き受けてしまう。

「ふふん。じゃ、仕事しましょうか!」

その結果、事件は解決する。

あっさりと。
あまりにも、あっさりと。

けれど、現場に居合わせた人々は、次第に気づき始める。

この少女は、本当に自分たちと同じ存在なのだろうか?

人間のように笑う。
人間のように怒る。
誰かを気遣い、家族のように接することもある。

それなのに、時折見せる判断には、人間ならば躊躇するはずの一線が存在しない。

彼女にとっての優しさとは何なのか。
彼女が大切にする人々は、どのような意味を持つのか。
そして、その赤い瞳の奥には、何があるのか。

本人は何も語らない。

「レディの秘密だよ♪」

今日もステラは、報酬を受け取り、趣味のロボットを組み立て、気が向けば人助けをする。

その小さな身体の内側に、どれほどの力が秘められているのかも知らずに。

これは、町はずれのよろず屋を営む少女と、彼女に関わってしまった人々の物語。

笑って、驚いて、ときには背筋を冷たくしながら。

物語が進むにつれて重厚なSFに、なるかも?