推薦作品:ヒマリの遺書 ブルーアーカイブ
原作ブルアカ1話完結7800文字短編作品。先生が読む頃には自分は既に死んでいるという明星ヒマリから先生に送られた一通の手紙。その遺書の内容を追うことで痛切なまでの彼女の心情が明らかになっていくと同... (全文表示)
原作ブルアカ1話完結7800文字短編作品。先生が読む頃には自分は既に死んでいるという明星ヒマリから先生に送られた一通の手紙。その遺書の内容を追うことで痛切なまでの彼女の心情が明らかになっていくと同時に、更にそこから読者皆が大きな衝撃を受ける終盤へ突入した素晴らしい完成度の短編です。本作はあらすじを詳細に記載すると初見での面白味が激減してしまう作品なので、遺書の中身等には触れませんが兎に角明星ヒマリへの解像度が非常に高い。あの超天才病弱ハッカー明星ヒマリが遺書を書くという全く信じられない設定にも関わらず、遺書の内容を読んでいると真に迫った彼女の想いに気づけば胸を打たれている。簡素なタイトルから重厚かつキャラ愛が溢れていたシリアス描写が序盤中盤の魅力です。そしてそんな魅力あるシリアス描写から訪れた兎に角インパクト抜群だった終盤が本当に素晴らしく、この終盤で決して曇らせだけではないブルアカ原作への愛に溢れた作品へと昇華させて序盤の遺書がまた違った意味に変わり繰り返し読んでも更に楽しめる構成が素敵です。更に作品の読了感を決める根幹部分の解釈までもが完全に読者に委ねられていることによって読者それぞれが信じたい読了感に浸れるという描写する情報の出し方すらも上手い。そんな短編で起承転結全てが見事に纏まっている作品なので是非一読してみて下さい。
推薦:夜市よい 評価:★ (Good:39/Bad:1)
推薦作品:ウマ娘プリティーダービー -PRIDE OF DRAGON- ウマ娘プリティーダービー
1話あたり4000から5000字程度の現行連載作品。▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など新人トレーナーがオリジナルウマ娘のドラゴンブレンドと契約を結び、G1を目指すという設定としては... (全文表示)
1話あたり4000から5000字程度の現行連載作品。▼文章、ストーリー、描写などについての紹介など新人トレーナーがオリジナルウマ娘のドラゴンブレンドと契約を結び、G1を目指すという設定としてはよく見るもの。世界観としてはアプリメインストーリー第二部からスタートし、その翌年がクラシック級になる2006年世代を取り扱っており、フォーカスしている世代としてはかなり珍しい印象。全体的にアプリや劇場版など、公式の表現や設定をかなり重視している雰囲気が見受けられ、ドラゴンブレンドというウマ娘がアプリのキャラストーリーとして存在していれば同じようなストーリーラインを描くだろうかという感じ。特に最初の5話あたりはアプリキャラストーリーでありそうなストーリーと描き方でかなり読みやすい。その後はキャラ育成の育成シナリオが始まるといった作品。オリジナルウマ娘のドラゴンブレンドは雰囲気としてはシュヴァルグランやメイショウドトウっぽいキャラクター。ただ、しっかりと要所要所でオリウマ娘のキャラも立てて差別化されており、キャラクターの個性を表現するのが上手い。臆病でレースからも逃げ腰とあらすじにもあり、現時点連載分でもその部分にフォーカスしたトレーニング回が多いが、日常回のような回もそこそこ挟まりキャラの個性や他ウマ娘の絡みがよく描かれている。ウマ娘二次創作で最もアツいレースシーンは現時点の連載分では三人称での、実況と情景描写を織り交ぜたレースが多い。レースシーンの描写はかなり緻密で作中で走るウマ娘が今どんなレースをしているのか、娯楽作品でのレースらしくリアリティもありながら程よく装飾された表現で臨場感が抜群。実際にそのレースを見ていたらこんな印象を受けると思わせるレース描写です。▼読む際の注意事項などこの推薦投稿段階で24話、10万字程の連載だが現時点でまだオリウマ娘のメイクデビューが済んでいない。話の展開としては日常回やオリウマ娘とトレーナーの周囲とのイベントを頻繁に拾うこともあり、世界観や人間関係といったものの解像度が高い一方で展開は少し遅め。ウマ娘の世界観やレースそのものへの説明も多めで、競馬にかなり詳しい人などであれば少し冗長かもしれないが、あまり設定を知らなくても楽しめるのでこちらも一長一短。かなり更新頻度も高めで、ある程度の文量もあるので一気読みするにしてもこまめに読むにしても読みやすい作品。作者さん自体がオリウマ娘のファンのように大事に書かれており、公式のウマ娘へも強いリスペクトを感じる。ドラゴンブレンドというウマ娘がもしウマ娘に居たら・・・というつもりで読むと非常に面白いと思います。
推薦:石綿 評価:★ (Good:4/Bad:0)
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