【完結まで毎日更新】

目覚めた青年に残されていたのは、
「生きて、世界を旅する」
という願いだけだった。

自分が何者なのかも知らないまま、
彼は茶色の髪と瞳を持つ旅人――
ケセナとして歩き始める。

方向音痴で、どこか危なっかしい青年。
けれど、その身体に刻まれた戦闘の記憶だけは、
彼がただの旅人ではないことを物語っていた。

彼の本当の名は、ファルイーア・ク・フェスカ。

かつて応龍の皇子として生まれながら、
人として生きることを許されず、
世界が最も恐れる兵器へ造り変えられた少年だった。

失われた記憶。
応龍狩りと大戦。
彼を兵器にした大人たちの罪。
そして、五千星霜にわたって隠されてきた世界の真実。

過去を知るたび、ケセナとして得た幸福は揺らいでいく。
それでも彼は、ただ一つの願いを手放さなかった。

――生きたい。

これは、名を奪われた兵器皇子が、
愛する者たちと出会い、傷つき、それでも生きようと足掻き続けた人生の物語。

贖罪の果てに、もう一度“人”として名を呼ばれるまでの、
愛と贖罪のダークファンタジー。

▼表紙イラスト

【挿絵表示】





※本作はカクヨム・小説家になろうにも掲載しています。
※R-15相当の残酷描写・虐待描写を含みます。
※挿絵にはAI生成画像を使用しています。