推薦作品:コンスコンだけど二周目はなんとかしたい ガンダム
コンスコンが生前に戻り、ガンダムからは逃げ回りつつ戦局の打開を目指す。主役がパイロットではなく艦長なので、モビルスーツによる個人戦主体ではなく艦隊戦の様子が見られる。「コンスコンはまともな采配を振... (全文表示)
コンスコンが生前に戻り、ガンダムからは逃げ回りつつ戦局の打開を目指す。主役がパイロットではなく艦長なので、モビルスーツによる個人戦主体ではなく艦隊戦の様子が見られる。「コンスコンはまともな采配を振るっていた、常識的に言えば名将の部類であって、負けたのはただアムロが化け物だっただけ」という筋書きに基づき、コンスコンが理知的な名将であり、温厚な人徳を備えた人物であること、いかなる策略を以てしてもアムロを撃墜するのは不可能という展開も違和感は無い。「大きな戦略の中にあっては、いかにアムロのガンダムと言えども1機のモビルスーツに過ぎない」と、「その1機のモビルスーツをどうやっても倒せない以上、ガンダムが来た戦線は逃げるしかない」のバランス配置が見事。戦史ifものとしても興味深く、一年戦争がア・バオア・クー戦までで終結せず、さらにグラナダへの連邦軍の侵攻、さらに戦争は続いて行き……と、普段の常識の枠を超えた宇宙世紀の戦争の歴史が綴られる。様々なキャラクターが活き活きと描かれており、特にアナベル・ガトーはモビルスーツ隊の中心人物として活躍。逆に、パプティマス・シロッコは極めて不遇であり、シロッコのファンは辛い思いをする覚悟を要する。
推薦:キャノン娘 評価:★ (Good:0/Bad:0)
推薦作品:地球連邦政府備忘録 機動戦士ガンダム
一般的には悪役の扱いを受けるバスクを、強引で苛烈な性格を剛毅闊達・勇猛果敢に置き換え、反スペースノイド感情を、0083の戦場で「コロニー落としから地球を守りたい」という恐らく唯一読者が共感できるタ... (全文表示)
一般的には悪役の扱いを受けるバスクを、強引で苛烈な性格を剛毅闊達・勇猛果敢に置き換え、反スペースノイド感情を、0083の戦場で「コロニー落としから地球を守りたい」という恐らく唯一読者が共感できるタイミングを使って「問題はあるが味方側の人物」として描く作品。モビルスーツには乗らないが、肉弾戦における武勇はもはやヒイロ以上ドモン未満クラスの、宇宙世紀では比肩する者のいない怪物となっている。名目や体裁や手続きに囚われず、ひたすら我が道を征くバスクの豪快極まる大活劇はまさに宇宙世紀の江田島平八。……という娯楽活劇は全体の1/3か1/4ほどで、実は大多数が宇宙世紀の政治劇で占められており、そちらの描写も必見。むしろ作品全体に占めるバスクの割合の方が少ないほどで、個人の無双の大活躍も「重厚な政治劇を引っかき回す一要素」という位置付けに納まっている。その配分の妙が、また、「政治家の入念に練られた計画を現場でぶちこわしてくれるバスク」の印象を強めてくれる。スターダストメモリー編の決着間近というところで執筆が止まっており、ぜひ最後の結末と、このバスクが織りなすグリプス戦争編がどのような変化を見せてくれるかを読んでみたい。
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