推薦作品:おくるもの 現代 / ホラー
以前、葬儀屋さんから「やっぱり心霊現象はある」という話を聞いたことがあり、その言葉がずっと心に残っています。本作は、まさにそんな葬儀屋を生業とする「私」が、職業柄経験した様々な不思議な出来事を全四... (全文表示)
以前、葬儀屋さんから「やっぱり心霊現象はある」という話を聞いたことがあり、その言葉がずっと心に残っています。本作は、まさにそんな葬儀屋を生業とする「私」が、職業柄経験した様々な不思議な出来事を全四話の掌編を通して語る作品です。 創作として描かれる物語なのか、それとも現実に起こり得る現象なのか――そのはっきりしない曖昧さが、怖さを一層募らせます。葬儀という人の生死に関わる場所で働く方が語る言葉だからこそ、余計にぞっとさせられるのかもしれません。皆さんは、この「創作なのか本当なのかわからない怖さ」について、どう感じますか?▼読む際の注意事項など割と怖いです。夜中にトイレに行けなくなるかもしれません。
推薦:浪 麗雷(漬物石頭) 評価:★ (Good:11/Bad:1)
推薦作品:【完結】仲正イチカは悪い大人についていく ブルーアーカイブ
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介 学園都市の吹き溜まり、「思春期相談窓口」。キヴォトスの生徒達の、掃き溜めとなる役割を押し付けられた小さな組織。 そこで出会った、「悪い大人」な元先生と、... (全文表示)
▼文章、ストーリー、描写などについての紹介 学園都市の吹き溜まり、「思春期相談窓口」。キヴォトスの生徒達の、掃き溜めとなる役割を押し付けられた小さな組織。 そこで出会った、「悪い大人」な元先生と、自分なりの正義を持って動き出す仲正イチカ。そんな二人の相棒による、バディ物です。 ミステリーな雰囲気な謎や、刑事ドラマのような推察でそれらを解き明かしていく進行と展開に、ぐいぐいと物語に引き込まれていきます。 特筆すべきは、本作は「ブルーアーカイブ」を題材にしながらも、原作やアニメの知識がなくても、一級の人間ドラマとして楽しめるような物語になっているという点です。 それは、物語の根幹にあるのが難解な世界観設定などではなく、誰もが一度は胸に抱いたことがある「思春期特有のあるあるな感情や出来事」だからです。 才能の差に打ちのめされる、凡人の絶望。良かれと思った介入が、かえって事態を悪化させる不条理。僅かな落ち度が、大事に変わるような失敗。理不尽な理由や己の犯した罪によって、自らの居場所が世界から消されてしまう者の孤独。本作はこうした生々しい闇を、決して安易な救いだけでは誤魔化しません。 物語はやるせなさや不条理に満ち、時には心が折れそうになるほど辛い展開が続きます。しかし、だからこそ、その先にある眩いばかりの希望や微かな救いが、より一層の温かさを持って迫ってきます。 また、緊迫した空気の合間に描かれる温泉回での騒動や描写。登場人物達が食事を囲むような「癒し」の時間もまた、凍てついた心を解きほぐす救いになるはずです。「過去の過ちは背負い続けるものではあるが、それでも明日もまた生きようと思えるなら、それは一つの在り方である」 本作は、そんな静かな。けれども力強い肯定を、私たちに与えてくれる物語だと感じられます。 元先生と仲正イチカの相棒コンビが、泥臭くも不条理や思春期の生徒達の感情に立ち向かう物語。ブルーアーカイブの世界観の中で織りなす、読者の心を打つ相棒モノ。原作未読の方にも、きっとオススメな作品です。是非、彼女たちの物語を見届けてみて下さい。▼読む際の注意事項など ブルーアーカイブの世界観を下敷きにしつつ、独自の設定やオリジナルキャラクター、オリジナル学園が登場します。元先生のキャラクター性にただひたすらの善性をみたい読者や、既存のキャラクターのみの物語を望む方には合わない部分があるかも知れません。
推薦:カモねぎ屋 評価:★ (Good:3/Bad:0)
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