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詰みかけているけれども、まだ詰んでいない世界を舞台にしたお話。魔物と呼ばれる、旧約聖書の天使を思わせる生態を持つ化け物たちにより、人間は追い詰められている。何とか崖っぷちで粘れているのは、... (全文表示)
詰みかけているけれども、まだ詰んでいない世界を舞台にしたお話。魔物と呼ばれる、旧約聖書の天使を思わせる生態を持つ化け物たちにより、人間は追い詰められている。何とか崖っぷちで粘れているのは、魔女と呼ばれる、魔法を行使し、魔物を斃したり、結界的なの張って人の領域を防護できたりする存在がいるから。人間の女だけがそれになれるという。その関係か、この物語には、男の影が無い。存在はしているが、描写されてない、というのが多分正しい。魔女たちは魔法を行使すると、肉体の欠損、感覚の喪失といった、絶大なる不可逆な代償を払うこととなる。それは人間一人の部位もしくは一部感覚だけで、本来対抗すら叶わない相手を斃す手段になる上、魔法を使わずの素で、魔女自体が人間離れした強大な存在になるかのような強化を得る。それ故に、前線に立つのはいつも魔女たちで。それも、損耗率のえげつなさから、若い、どころか、幼いといっていい年齢の域の魔女たちすら、時に前に出る。代償のえげつなさ、捧げられるものが何になるかのランダム性、使用後に生きてたとて、生きているとそれはいっていい状況なのかも不明瞭で。だが、使わなければ、終わる。全滅する。自分がやらねば。ソロであろうが、複数人の魔女たちで居ようが。躊躇したら、残虐に魔物にやられ。使ったら使ってしまったで、時に、使った本人自体が詰む。末期戦の様相といっていい。そんな中で、唯一の例外として、男でありながら、魔女であるという存在が主人公。タイトルは、主人公のことを指している。そういう風に見えるけれども……。後半から終盤にかけて読み進めると色々と知ることとなるでしょう。この物語の真の構造と核心がお目見えすることとなるので。主要な登場人物たちは誰も彼もがおいたわしい。方向性は違っているとしても。そしてきっと、報われることはないのだろうと思わざるをえない。それが、辛い。そんな辛さに包まれたまま、きっと物語は終わる。前半から中盤あたりまでの謎は、一応の答えが終盤あたりにお出しされるが、それがまた、中盤あたりまでの謎とは質も量も桁違いの、大量の謎を生み出す。人によっては、最後まで読んで、ぐちゃぐちゃな読了感の中、謎や伏線の考察に苛まれることとなるかと。そう、沼です。読了後の感情とそれまでに得られた情報を手に、再び最初から読み直しましょう。何か、見えてくるものがあるかもしれないので。▼読む際の注意事項など登場人物の女の子比率が非常に高いが、百合に過剰に期待しないこと!良くも悪くも、ゲーム的設定らしき情報が、話が進むにつれ、冗談抜きにおいわたしさをひたすら高める方向にはたらいていく。序盤で、お出しされた段階で、それを理由に切るのは辞めといた方がいい。答えを求め過ぎないこと。全てが明かされる類の話ではない。考察の材料どころか、取っ掛かりすら記されていないところも多々ある。何より。この物語に救いは無い。覚悟の上読むこと。
推薦:鯣 肴 評価:★ (Good:0/Bad:0)
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アスキーアートとやる夫スレという文化は過去のものと認識されることもあるが、決してそんなことはない。 今でもやる夫スレ専用掲示板で新作が投稿され続けており、それらの中には「これが俺のポケモンマスタ... (全文表示)
アスキーアートとやる夫スレという文化は過去のものと認識されることもあるが、決してそんなことはない。 今でもやる夫スレ専用掲示板で新作が投稿され続けており、それらの中には「これが俺のポケモンマスター様」というやる夫スレのシステムや世界観を借用して連載される『ポケマス型ポケモン安価やる夫スレ』がいくつも存在する。常時多重クロスオーバー状態になるやる夫スレの長所を最大限生かした作品と言える。 そしてハーメルンに数多備わる謎機能のひとつ、アスキーアート表示機能を利用してハーメルン上でポケモンやる夫スレを連載しているのが今作である。 今作のシステムは先述したようにフォロワー作者の多いものなのだが、作者側の処理が複雑になるデータや大量に必要となるキャラクター、ゲームとしてのバランス調整、高水準で同時に要求される文章力とAA表現力、やる夫スレに特有の>>1(作者)による統制力など、作品として成立させる上での苦労が極めて多くなるシステムとしても知られる。 同システムの作品でこれら全てが完璧だった、と言えるのは「これが俺のポケモンマスター様」「この素晴らしいシンオウに祝福を!」の2作品で、現在連載中の今作はこれら2作品に並ぶクオリティがある。 原作ポケモンとは世界観やバトルシステムに違いがある(どのように異なるかは作中の解説に譲る)が、このシステムに馴染みがある人は勿論、「やる夫スレ」「ポケモンバトル」と聞いてどちらかでもピンと来たならば一度覗いてみても損はない。▼読む際の注意事項など やる夫スレという表現媒体の都合上、常時多重クロスオーバー状態になるのは宿命(※設定や能力は原作と異なるパターンが多い)。そのため文化としてもこれを受け入れられない人は注意。一方、作者氏が活動報告にて登場キャラ案を募集したり、アンケートで仲間になるキャラが決まる読者参加型としての側面もあるため、もしかしたら自分の好きなキャラクターが登場することになる……かもしれない。 なお、作者氏があらすじに列記している同システムのやる夫スレを読んだ経験があるならば、そのまま一も二もなく読み進めていっても構わないだろう。
推薦:天宮雛葵 評価:★ (Good:4/Bad:0)
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