――かつて、雄英ヒーロー科の2年A組は全滅した。
厳しすぎる教師・相澤消太の判断で、全員が入学早々“不適格”とされ、落とされたのだ。

だが、たった一人だけ、例外がいた。
それが、“型形 作身(かたがた つくみ)”。

明るく楽観的な彼女の個性は――膝下サイズの、喋るマスコット。

「個性:マスコット」
浮遊し、言葉を発し、時に優しく、時に諌め、常に作身のそばに寄り添う存在・“カタチ”。

――だが、このマスコット、ただのマスコットではなかった。

類まれなる知能と自己増殖能力。
彼は生まれ落ちてわずか数年で、月面の裏側にまで兵器工場を築きあげる。

その事実を知るのは本人達のみ、そして「すごいじゃん!これなら私もヒーローになれる!」と持ち前の明るさと楽観的な思考で雄英高校に入学した作身。

気付けばクラスには私ただ一人になっていた。

「あっれー?」

最初は寂しいと思っていたが、学校側の配慮で先輩達との交流は盛んだった。流石にクラス1人は人間的な成長にも良くはないと判断されたようだ。そんな1年間を過ごした彼女は次は1年A組との交流がメインとなった。

現れたたった一人の2年生。ざわつく教室。

先進的な科学を超えた科学を使う存在は、ヒーロー社会に何をもたらすのか。
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