推薦作品:人生ドロップアウトTS娘は今日も飯を食う 現代 / 日常
(衝動的推薦につき乱文注意)▼読む際の注意事項などタイトルのわかりやすさを真に受けておやつ感覚で読もうとすると胃が持ちません。かなり重い話です。鬱小説でも読みたいような気分のときでないと序盤の... (全文表示)
(衝動的推薦につき乱文注意)▼読む際の注意事項などタイトルのわかりやすさを真に受けておやつ感覚で読もうとすると胃が持ちません。かなり重い話です。鬱小説でも読みたいような気分のときでないと序盤の絶望的状況を読み進めるのは難しいかもしれないです。▼文章、ストーリー、描写などについての紹介などしかしながら、はじめから重い話と分かって読めばこれほど素晴らしいグルメ(?)小説はなかなかないと思います。生々しい心情描写の分だけ、食事の解像度も上がるというものです。さらに主人公は周囲からの善意も受けて少しずつ状況を克服していきます。最新話の主人公を一話と比べればまるで子供の成長を見たときのような感慨を覚えるでしょう。作者はこの作品について、> 「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」にインスパイアを受けて書き始めたんですが、もう原形が無い。と言っていますが、案外、日常の食生活を通じて現代社会の闇が描き出される(作者にその意図があるかは別として)という点は両者に通底しているのではないかと感じます。もちづきさんではサスペンス性やコメディ性によって、一方こちらでは病による葛藤とその克服という要素によって味付けがなされているため、ここまで違った料理になってはいますが、かたや食習慣維持の困難さ、かたや自炊の困難さ。現代の人間は、日常生活をまともにこなすだけで一般の人間のキャパシティを超えた能力を要求されてしまっているのではないでしょうか。さきほど味付けと言いましたが実のところ、病による葛藤、より正確には「自己同一性および性別違和との葛藤」もこの作品の重要なテーマです。失った男性性はもう戻ってこない、自分の容姿を自分のものとして受け入れられない、それでも周りは否応なしに自分を女性として見てくる……昨今のTSものでは無視されがちともいえる要素です(もとからTS願望持ちの主人公もそれはそれでいいものです)が、こうした望まないTSによる心的不安定をこの作品は非常に精確に描写していて、ほんとうに見事だと思います。これほどまでに深みのある作品が「食」によってまとまっている、というところに人類どころか生物全体を貫く食事の偉大さを感じます。みなさんもどうか無理せずおいしいご飯を食べて生きましょう。
推薦:C6N2 評価:★ (Good:2/Bad:0)
推薦作品:零崎人識の人間関係 匂宮出夢との追憶 零崎人識の人間関係
私はこの小説を読んだ時、思わずゾッとした。きっかけは軽い気持ちだったのだ。「お、西尾維新の人間シリーズの新たな二次創作出てるじゃん。取り敢えず読もっと。」そんな軽い気持ちでこの小説を読み、そして... (全文表示)
私はこの小説を読んだ時、思わずゾッとした。きっかけは軽い気持ちだったのだ。「お、西尾維新の人間シリーズの新たな二次創作出てるじゃん。取り敢えず読もっと。」そんな軽い気持ちでこの小説を読み、そして戦慄し、圧倒された。作中の一文どころか一単語、そして人物名や武器の名まで、西尾維新本人かと疑うワードセンス。思わず目を見開いて驚いてしまうどんでん返し展開の連続。これを超ハイクオリティ作品と言わずして何と言おう?私はこれまで、決して少なくはない人間シリーズの二次創作を読んできたが、この作品以上のクオリティとワクワク感を持つ二次創作は読んだことがない。それ程までにこの小説は素晴らしく、西尾維新作品の空気感を強く感じられる。恐らく、人間シリーズの全二次創作の中で一番の傑作だと言っても過言ではないだろう。 作品の舞台は現代京都。気づけば「人間シリーズの舞台」としての京都ではなく、「我々のいる現実」の京都、しかもコロナ禍に居た零崎人識。自分のこれまでが「物語」として存在し、自身がフィクションの存在である世界において、彼は思わぬ邂逅を果たす───▼読む際の注意事項など この作品には西尾維新の「戯言シリーズ」「人間シリーズ」のネタバレが含まれております。上記二シリーズを未読の方は、それらを先に読んでおくことを強く推奨します。
推薦:脳散らすノーチラス 評価:★ (Good:9/Bad:0)
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