夏休みまであと一週間。

 高校二年生の弥生千綴は、生徒会副会長として学校へ通い、放課後は商店でアルバイトをする、ごく普通の日々を送っていた。

 その一方で、街では不可解な連続殺人事件が発生し、被害者は静かに増え続けていた。

 遠い世界の出来事だったはずの事件は、やがて千綴自身の日常へ近づいていく。

 命の危機に瀕したその日を境に、彼女はこれまで知らなかった世界へ足を踏み入れる。

 それは、誰もが気づかないまま、すぐ隣にあり続けた世界。

 事件の真相とは何なのか。

 そして、自分が辿り着く運命とは――。

 これは、一人の少女が世界の裏側を知る物語。