今から140万年前。正史では原人と呼ばれるホモ族の祖先が地球を闊歩していた頃、そこには文明があった。猿人など見当たらない、ましてや石器や焚火の痕跡すらない。そこには“科学”があったのだ。真っ白な道が走り、紺碧の壁を施したビルが空を指すようにそびえ立っていた。しかし、そこに暮らす人類は決して平和ではない、命の危険を感じるほどの存在が近くを跋扈しているからだ。

“妖怪”。何時からか、誰がそう呼び始めたか、その者たちは人間を喰らった。当たり前であるかのように。人は妖怪を恐れ、妖怪は人間を食べる…。そんな理が、神から課された原罪のように大地に蔓延っていた。


 これは、人と妖怪の共存を望み、己の運命に絶望しながらも、ただ夢の為に生きていく………、一匹の妖怪の物語である。





※以前占いツクールにて書いていたものを新たに書き直したものです。
 クロスオーバー要素は第五章までお待ち下さい。
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