四つになるまで、私は唯我だった。数億の計算機械と自分自身をつないだ婆様は私を唯我と名付けた。
でも、国と生家にとって私はゼロだった。私の身体は国にとって不都合だった。唯我を奪われて、ゼロと定義されて、何もするなと悪魔狩りの修道院に隠された。
ゼロのまま、価値がないまま、無為に死ぬことには耐えられなかった。だから私は悪魔を狩って、私に希望を見いだしてくれた王女と一緒に、私の価値を証明することにした。
私をゼロと定義した国と生家に、私の価値を思い知らせよう。私に生きる価値はあるのだと、私に見いだしてくれた希望が真実なのだと、証明してみせる。


*本編は三人称
*四章まで更新予定
*他サイトにも掲載