セラスティアにとって、テレジアの隣にいることは当たり前だった。

幼い頃から共に育ち、戦乱のカズデルを生き抜き、やがて二人はバベルへと身を置く。

テレジアが進むなら、自分もついていく。
彼女の隣にいられるなら、それでいい。

そう思っていた。

けれど――当たり前だった日々は、永遠には続かない。

そして、テレジアを失った日。
彼の日常は終わった――はずだった。

「おかえりなさい、セラスティア」

これは、誰かに生き方を預けていた一人のサルカズが、自分自身の人生を見つけていく物語。

そして一度離れてしまった二人が、もう一度互いを選ぶまでの物語。