国を背負う巨獣が、俺にだけ「痛い」と言う
作者:三打して待つ人
オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル
タグ:R-15 残酷な描写 大長編 ハイファンタジー 冒険 巨大生物 国家 旅 群像劇 シリアス
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地上を白い深霧が覆い、人々が山より巨大な生き物「国獣」の背に町と国を築く世界。
下層の修繕工レンは、故国を背負う国獣ラグナの骨を叩き、誰にも聞こえない声を聞く。
――痛い。九十日しかない。
異常を隠す王国、国獣の声を消す黒い釘、滅びた国の地図を持つ逃亡者ミラ。ラグナを救うため故郷を飛び出したレンは、霧を泳ぐ市場、森を産む母獣、衝突する砂の二国、空を渡る修道院を巡り、人間が忘れた最初の契約を集めていく。
だが、ラグナが望んだのは延命ではなかった。
「直すな。国を降ろして、俺を帰らせろ」
壊れたものは元へ戻せる。そう信じてきた修繕工が、終わる命と移りゆく故郷を前に、直す、外す、渡す、見送るという別々の仕事を覚える物語。
下層の修繕工レンは、故国を背負う国獣ラグナの骨を叩き、誰にも聞こえない声を聞く。
――痛い。九十日しかない。
異常を隠す王国、国獣の声を消す黒い釘、滅びた国の地図を持つ逃亡者ミラ。ラグナを救うため故郷を飛び出したレンは、霧を泳ぐ市場、森を産む母獣、衝突する砂の二国、空を渡る修道院を巡り、人間が忘れた最初の契約を集めていく。
だが、ラグナが望んだのは延命ではなかった。
「直すな。国を降ろして、俺を帰らせろ」
壊れたものは元へ戻せる。そう信じてきた修繕工が、終わる命と移りゆく故郷を前に、直す、外す、渡す、見送るという別々の仕事を覚える物語。
- 痛いと言ったのは国
- 九十日のひび
- 墓場から来た地図描き
- 黒い釘
- 修理命令
- 親方が黙った八年
- 王都の足音
- 国を止める仕事
- 逃げ道は腹の下
- 直すな、帰らせて
- 住所は泳いでいる
- 契約にいない子
- 心臓を薄めた薬
- 追手を客にする
- 鯨が息を忘れた日
- 売り物は地図描き一人
- 自由の値札
- 道は命令ではない
- 追手を船へ上げる
- 市場が選んだ荷物
- 森が歩く音
- 生まれない足音
- 王女は泥靴を履く
- 卵一つで冬が三日
- 救う数を決める手
- 私が国の索を切った
- 母獣が身を折る
- 守られない王女
- 子どもを選ばない森
- 直さない道も地図にする
- 国境は歩いて逃げる
- 敵国まで二千歩
- 水泥棒は地図にいない
- 幼なじみを逮捕する日
- 王女の正しい脅し方
- 命令書を破らない男
- 二つの国の真ん中で