フーケ捕縛時の太公望の行動には納得がいきかねる。
原作どおり小屋に行かせたい、太公望の掌の上で踊るフーケの有様を描きたいという願みが先行していて行動が不自然になってはしないか?
学院の会議の時点ですでにロングビルがフーケ本人かその仲間だと確信していたなら、即座に彼女を捕らえるべきだろう。
まだ証拠がないからとでもいうのかもしれないが、この世界は指紋だのなんだのの物的証拠がなきゃ有罪にできない現代日本じゃない。
それどころか心を操る水魔法とか惚れ薬その他の強力な魔法薬とかがあるんだから、捕まえてしまいさえすれば破壊の杖の所在も含めて自白させるのなんて朝飯前のはずだ。
それなのにフーケを小屋まで行かせ、無駄に泳がせた。
そこに自分の隠したはずの宝がないと知ったフーケが、一体どんな行動に出るかわからないんだぞ?
下手をしたら、馬車の中でじっくりと考えた結果朝の会議のやりとりで自分の正体がばれたと気がつくかもしれない。
そうしたら学院へ帰る前に逃亡を図るかもしれないし、最悪キレて同行しているルイズらを人質に杖を取り戻そうとかやけを起こして彼女らに危害を加えないとも限らない。
当の太公望本人が同行して自分で危険を引き受けるとでも言うならまだしも、ルイズらを事情を何も教えずに行かせて無駄な危険に晒したと非難されても仕方がないんじゃないか?
フーケもフーケだ。
宝がないと知った直後は混乱してたかもしれないが、馬車が学院につくまで4時間はあったはず。
仮にも世間を騒がす大怪盗ともあろうものがそれまでずっと立ち直れず、ろくに考えもまとまらずにぶつぶつ言ってたのかい?
太公望が持っていったとまでは思いつかなくても、「自分が隠した後誰かが……、たぶん近在の平民か何かがたまたま見つけて持っていったのかもしれない」というくらいは考えてしかるべき(実際太公望が杖を持っていった以上、よく探せば小屋に侵入の痕跡は残っていたはず)で。
なら、馬車を降りて近くで聞き込みをして、大きな杖みたいなものを抱えて歩いてた不振な人影を見なかったかとか血眼になって情報収集するのが、宝を取り戻すためにするべきことだろ。
それを何もせずに学院につくまで馬車に乗って何時間も呆けてたって、この作品のフーケはそんなにお馬鹿で紙メンタルなヘタレキャラって設定なのか?
返信:サイ・ナミカタ 2016年09月10日(土) 17:23
どうもこんにちは。
ご意見ありがとうございます。
他の方のコメントにもありましたが、
「秘薬で自白させられるからOK」というのは通りません。
オスマン氏が太公望とロングビル(マチルダ)のどちらを信用するかと聞かれたら、
この時点では思い入れの深いロングビルになるでしょう。
太公望の推理はあくまで推察の域を出ないので、
証拠が挙がるまでは採用できない(ロングビルを信じたい)。
さらに、勇気を出して杖を上げたルイズたちの心意気を無駄にしたくないという
教育者としての顔もあるでしょう。
さらに、フーケが暴れ出す危険性について不安視するなら、
そもそも生徒だけで送り出さないでしょうし。
(そのために本職騎士のタバサがついているわけで)
彼女がフーケに張り付いていれば、ゴーレム出せませんから。
怪しい挙動をとった時点でお縄決定です。
>この作品のフーケはそんなにお馬鹿で紙メンタルなヘタレ
原作でも……わりかしお馬鹿で残念なお姉さんです……(だがそれがいい)。
彼女が本当にキレ者なら、馬車で四時間云々の説明をする危険性に
気付かないわけがない!
基本才能頼りで力押ししかしてこなかったお嬢さんなので、
不意を突かれるとほんと弱いという……。