灼熱の業火で身を焼かれているような苦痛に強いられながらも彼はただ歩いた。その業火で身を焼かれる苦痛よりも彼の心はそれ以上の炎で燃えていた。復讐という黒い炎に心を燃やし、復讐を果たす為の力を求める。復讐者と成り果てた彼の前に姿を現したのは一体の精霊。彼はその精霊に手を伸ばした。
―――「力を寄越せ」と。
これは彼の心にある黒い炎が消えるまでの物語。